
<2016/10/15追記>
はいどうも。
今回は2016年出会えてよかった漫画暫定1位の漫画「アルテ」について書いていきます。
正直ジャケ買いだったんですが、結果大満足で号泣したので、
この記事で気持ちを分かち合ってくれる人が一人でも増えたら嬉しいです。
特に読者を選ばない漫画だと思うので、
何か新規で読む漫画を探している人には是非オススメしたいです。
さて、早速そんな「アルテ」の表紙からご紹介していきましょう。
目次
表紙
表紙はコチラ↓
後述しますが作者の大久保圭さんは新人漫画家さんらしく、今後にとても期待が持てます!
それにしては綺麗な絵だなぁ、と毎回思います。

1巻表紙

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1巻 中表紙

人物だけでなく、背景やモノの描写がとても丁寧で読んでても全く苦になりません。
なんかもう、とりあえずとっても可愛いんですアルテが。
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ジャンル
公式で発表しているジャンルは特にないみたいですが、
「お仕事×ヒューマン×ちょい恋愛」(※5巻まで読んだ時点)
そんな割合です。
基本は仕事の話がメインで、その仕事上での人との関わりの中でアルテが成長していくヒューマンドラマ。
巻が進んでいくにつれ、若干恋愛要素が入ってきます。
イメージとしては、「朝ドラ的な見ていて応援したくなるような内容」です。
あと、P.A.WORKS系のシリーズが好きな人は絶対ハマると思います!
「アルテ」の世界観・あらすじ
アルテの舞台は16世紀初頭・フィレンツェ。
芸術文化が中心になっており、次々に歴史に残る芸術作品が生み出されます。
それに応じて貴族が、ステータスとして芸術嗜好品を買い集めるので市場が活発な時代です。
石膏や壁画、海岸などが価値が高く、町は工房に溢れています。
しかしそんな一見華やかな街の側面もあれど、この時代には大きな問題が存在しています。
存在する2つの格差
物語の前提となり、作中で主人公アルテは大きく分けて2つの壁と戦うことになります。
・「男性⇔女性」の格差
・「貴族⇔平民亅の格差
「男性⇔女性」の格差
この時代は男尊女卑が激しく基本的に、女性は家庭内のコトを担当するたけの役割。
家事をこなすためのスキルは教わりますが、何か一つのことに没頭しそれで生きていくことはできません。
(アルテは教養の一環として絵を教わっていた)
しかしアルテはどうしても絵を描いている瞬間が一番自分らしいと感じる。
このまま絵描き職人になりたい。
しかし環境がそれを許さない。
「貴族⇔平民亅の格差
加えてアルテは貴族の階級です。
絵描き職人になるには「工房」に所属して技術を高める必要がある。
しかし工房で働く人たちは基本的に平民出身で「貴族」が嫌い。とても嫌い。
実際に「ぬくぬく育った貴族の甘ったれ」というレッテルがアルテにはつきまといます。
そんなアルテの心中は…
作中で難度となくアルテには上記の格差の壁が襲いかかります。
「女」で「貴族」のアルテは異端児扱いを受けます。
やっかいな問題として、弟子入りを志願した工房たちから門前払いを食らい続けます。


しかし何度も諦めかけながらもアルテをつき動かすのは、”怒り”の感情。
・「女であること」だけで見下される。
・「貴族出身である」だけで突き放される。


諦めず、どんなことにもぶつかっていくアルテ。
物語が進むと、苦難の果てに弟子として迎え入れてくれた工房に出会います。
しかしその親方も厳しく(女だからって判定は甘くならない)、仕事に対しても高いハードルが待っています。
同時に、お客さん・同業者へは、”「女である」ことを批判される”ところからやり直し。
アルテの前にはまだまだ壁がある。
以上、こんな感じがアルテのあらすじです!
アルテの見どころ
続けて、こんなアルテのどの部分が魅力的かご紹介します!
主人公アルテはとにかく前向き
上述しましたが、アルテはとにかくとても頑張るかわいい子です。
加えて、とても人間らしいキャラクター!
- 漠然と目標があり、
- それに対しての進め方をこうかな?と考え行動する。
- そして見積もりが甘く失敗して、なぜダメだったかを一所懸命考えてリスタートする。


本当に僕ら人間のよう!
そんなひたむきなアルテを見ていると、読者側がつい応援したくなってしまう不思議な感覚なんですよねー。
毎度セリフがグッと胸にくる
アルテに出てくる登場人物たちはみんな、セリフがかっこいいんです。


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あーかっこいい!
感情移入がし易い漫画なので、読んでいく内にちょっと泣けます。
レオ親方かっこいい、、
本当に理想の上司ですわ。
アルテの成長
個人的には一番ココを推したい!
というのも、アルテは物語の中でどんどん成長していきます。
「女」として生きるには必要のなかった能力たちが、男だらけの職人の世界で生きていくためには必要になってきます。
例えば、
- モノを売るための考え方
- 付加価値の付け方
- 交渉力
など


試行錯誤しながらアルテが読者のかわりに壁への挑戦してくれるので、無事それが達成した瞬間はこっちも嬉しくなってしまいます。
個人的に、付加価値の付け方とかはリアルの仕事にも活かせそうでした。
作者「大久保 圭」について
続いて、作者の大久保先生についてのご紹介です!
といっても冒頭に書いたとおり、大久保先生は「アルテ」が初連載漫画!
過去には「鳴海圭」名義で読み切りなどを書いていたようです。
PNを大久保圭名義になってからはまた読み切りをいくつか連載されていて、当時の「工房の乙女」という漫画がアルテの元ネタかな?
当時のコトなどが掲載されている先生のブログはコチラ
アルテの刊行歴
<既存巻 発売日>
1巻:2015/06/08
2巻:2015/10/30
3巻:2015/10/30
4巻:2016/01/20
5巻:2016/06/20
現在(2016/10/18)時点で既刊5巻。(未完結)
半年に一度?くらいのペースです。
早く6巻が読みたくてウズウズしています!
周期的にそろそろかなーとは思いますが…!
アルテの読後感
ちょっと前述もしてしまいましたが、
読んだ後は「いやー、俺も頑張るかっ…!」という思いが強く残る作品です。
誰にでもオススメできる内容ですが、
特に20-30代の方に刺さるんじゃないかなぁ…。
女性はアルテを同じ女性として応援したいだろうし、
男性はもうファンになっちゃうと思います。笑
まとめ
だいぶ長文になってしまったかもしれません。
この漫画を知ったきっかけは本屋でのジャケ買いですが、ここ1年くらいで,
- 「LINEマンガ」で無料連載漫画に選ばれたり、
- 「次にくるマンガ大賞」byダ・ヴィンチで19位に入賞したり、
- 「このマンガがすごい!2015」で41位入賞したり
と着々と人気漫画への道を進んでいる作品です。
今のうちからチェックすべき漫画であることは間違いないと思います!
このままいくと(あと2ヶ月しかないけど)今年のNo1漫画はアルテです!
おすすめです!
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